ふらふらと生きる。

ルサンチマンオーラを身に纏う *** 京大の大学院に受かったことあります。が、笑えないほど底辺

説得するということについて

去年のクリスマスにモーリーさんの

モーリー・ロバートソンch Xmas特大号 - 2014/12/23 19:00開始 - ニコニコ生放送

という放送を見た。(有料会員じゃないと今は見れません。)

その中で”説得”という言葉が出ていた。それから説得という言葉について気になっていたので書いてみる。

ちなみに、モーリーさんは10年前くらいから知っていて、当時やっていたj-waveの番組にメールを投稿したこともある。

早口で、たくさんの情報をまくしたてる人である。

 

***

 

私の文章は、そもそもうまくないのだが、特に説得力については決定的に欠けている。と自分で思った。

 

まず、”説得する”という言葉について

 

説得するという言葉は、私の認識では、論理展開や詳細は十分理解はしていないが、その話の結論というかメンション、結局いいたいことを納得する。みたいなことだと認識している。

 

私は物理を勉強してきたが、物理では、論理を十分理解せずに結論だけ受け入れるなんてことは、あんまりしちゃいけない。というか完全にやっちゃいけない。(私はエラくない人なんでやってました)

 

※説得というのは、説明がうまいとは違う話だと考えている。説明がうまいというのは、あくまで内容を理解させることが目的で、その中でうまい例えを使うとかの話である。(少なくともこの記事での”説得”は、今述べた意味で使う。)

 

そういった物理を学んでいるとかもろもろで、私は説得するということに力を注ぐのはネガティブというより、全く否定的であった。

 

ただ、本当にそれでいいのであろうか。

 

***

 

例えば、政治に話を持っていくと、政治・経済の話なんてのは、国民の多くに理解できるはずがない。当たり前だ、経済政策で、専門家の最先端の研究のはなしなんてどんどん難しくなっているんだから、せいぜい一部の人がうわっつらでも理解できるといったレベルで、多くの国民はエラい人が言っているから正しそうだとかその程度だ。*1

 

 

余談だが、

選挙で政治家が目に見えておかしなこと(非常に都合のいいこと)を言うことがある。それは、いわば、釣りタイトルみたいなものであるとは思うのだが、その政治家は、実はいろんなことをわかっていながら、ワザと釣りで言っているのか、あるいは、本当にバカなのか、私には、よくわからない。

たぶんなのだが、多くの政治家は実はいろなことをわかっていながら、説得のためにうまいことを言うのだと思っている。

 

***

 

頭のキレる奴はロジックで間違いを指摘したりすれば、どんなことでも理解してくれる。あるいは、完璧なロジックで結論を正しく導けば、そのことが広まると思いがちだが、残念ながらそうはなっていない。それよりも説得力の方が重要なのである。

(これとほぼ同じ内容のリツイートが最近TLに流れた。”説得力”のために引用しようと思ったが、探せなかったので残念。ふぉぼっとくべきでした。)

 

***

 

私はうそをつくのが極めて苦手だ。(その場をごまかす程度はやるのだが、)

この説得する技術をおし進めると「水からの伝言」みたいな手口を使うことになると思う。

「きれいな言葉を使うといいよ」っていうことをいいたかったとする。

汚い言葉の問題点を指摘する。従ってきれいな言葉を使うべき。という流れで説明すればいいのだが、問題が複雑な場合だったりすれば、ややこしい説明になってしまう。

 

それより、「実は水は…」という小話をはじめたほうが分りやすいし、おおそうかとなる。これが、説得力である。

おれでも、水は…の小話はきれいだなと思う。ある意味世界がそうなっていれば、良かったとさえ思う。

だが、冷静になると、(現実は非情で)んな訳ねーじゃん。とマジレスすることになる。

 

今では科学リテラシーがかなりあるし、ツイッターなんかでちょっとした”変な”話はすぐに指摘が入る。そのため、エセ科学はあまり有効ではないかもしれない。

 

 ※手口と書いたが、ガチでそうだと思い込んで(あるいはロジックも正しいと)説明する場合と、説得の手段としていろいろ分っていながら、作戦として使用する場合とあると思いますが。

 

 *まとめ*

さすがに、”怪しい”話を説得するためだけの手段として使用するのは、ディスられるべきだとは思いますが、相手・対象、状況によっては、小難しい話をどうにか相手に納得してもらう技術は当然あっていいのだろうと思います。

 

ただ、いろいろ考えましたが、自分は小難しい話をそんなしていないと思いますし、aobon700党を作りたいわけでもないので、特別そのような技術を意識ようとは思いません。

 

どちらかというと、その結論は本当か、その説得力によるものじゃないかということを意識したいですね。リテラシーと言われるものでしょうか。

 

***

 

ちなみに、冒頭のモーリーさんについて、

失礼ながら、勝手に言わせてもらうと、

この説得するということについて、(未だに)あまり力を入れてないと思う。いまもむかしも漂うアンダーグラウンドな感じといい、なんとなくそんな印象を受けるのだが…。

 

*関連*

過去に自分が書いたもの。論旨が違うが同じようなテーマ→「口がうまい人はコワイ

 

*おまけ*

説得力がディスられている例(たまたまなんかググってたら最近見つけたもの)

佐藤優を斬る──なぜ佐藤優はデタラメな議論をしているのに評価が高いのか | 語り部のほとりで

私は佐藤優という人物についてかけらも知りません。が、aobon700は、佐藤優を応援しています。

*1:国民はバカかという議論にもなりそうだが、そうではない。じゃあ例えば、あなたは、本当に水蒸気というのは水分子というものが飛んでいると理解しているのですか?ということになる。分子が飛んでいるのを見えないのに、みんな分子が飛んでいるというのをどのレベルで理解しているのか、wikiに書いてあるからとか、学校でそう習ったとかではないだろうか?

 理解することとリテラシーについてっていう文章も書きたい