ふらふらと生きる。

ルサンチマンオーラを身に纏う *** 京大の大学院に受かったことあります。が、笑えないほど底辺

ランキングのあれこれと、自分の好きなものの見つけ方

この記事

なぜ、「小説家になろう」の作品群は魔王勇者モノばかりなのか? - かくいう私も青二才でね

を読んで、久しぶりにランキングについて書きたくなったので書く。流れは
1.ランキングについての思い出
2.ランキングのメリット、ランキングという演出
3.ニコ動の今昔、アーリーアダプター論、ランキングを形成するユーザー層の変化
4.どうやって自分の好きなものを見つけるか

 

※↑で引用した記事の中心テーマは3と関係のある話ですが、ランキングのジャンルの多様性とユーザー(アーリー・レイトマジョリティー)の多様性など、若干まとまっていません。

この記事でのユーザーは、作品の作り手ではない、消費者の意味で使っています。


1.ランキングについての思い出

まず、音楽の話から
自分が中学のときは、みなさんご存知のB'z、GLAYラルクが私も好きだった。これらのバンドがたぶん一番流行っていた時期である。
その当時、CD 売り上げランキングも欠かさず見ていた。今あげたバンドなり自分の好きな音楽がランキングにのると非常に嬉しかったことを覚えている。

 

○ランキングに対する不信
その頃には、B'zGLAYラルクともに古いアルバムも聞いていた。そうなると、中学当時のランキングのっているそのバンドの曲が正直いまいちだなと思ったのだ。このバンドは昔のアルバムでもっといい曲あるのになんで売れているのだろうと。
同時に中学では少しずつマイナーなものも聞くようになっていた。非常に好きだと思えるものも見つかった。そうなると、なんでこれは売れてないんだとなる。
当時は世の中を知らなかったから、いいものが売れると思っていたし、自分がいいと思えるものはみんなもいいものと思っていたのだ。

 

2.ランキングのメリット

ランキングというものは、良い点悪い点あるが、
例えばサッカーのランキングならそのランキングの評価方法が有意義ならば、強さのランキングなので、誰も文句はないだろう。スポーツは強さを競うものだ。
しかし、音楽・芸術においては、何がいい作品かといいだしたら、ちょー話が長くなる。好き嫌いで終わらないランキング形式の評価法を考えるならば、もちろん単純に売れているという評価の仕方もひとつだろうし、例えば作り手が作り手にどれだけ影響をあたえあたられたかを評価するなどもひとつだろう。なかなか数値にできるようなシステムはないが。(リファレンスのランキング)
そういった芸術論はさけて、とにかく、自分の好きなものを探すということにこの記事は着目したい。

 

その点で、ランキングというのは、初心者にとっては、非常にありがたい検索方法だと思う。
ここでいう初心者というのは、日本のポピュラー音楽に対して知識ゼロのひとという意味であり、あるいは、小説は読むけど、ラノベを読んだことのないひととか、ニコニコ動画というサイトに初めてくるひと(日本のサブカルネット動画を知らないひと)とかである。

 

想像できると思うがそのような初心者にラノベの本屋の棚から適当に選んだり、ニコニコにいって動画を適当に選ぶというのは、困難だ。要するにとっつきにくい。その点ランキングというのは、極めて分かりやすい。まず、手始めにランキングトップ見てみようか、と普通はなるだろう。

 (平積みや本屋のオススメは今は考えないことにする)


○ランキングという演出
ランキングというのは、極めて明快で、芸術という優劣があるとかないとかいうものに指標与えてくれるものだし、闘争というか、勝った負けたができて、いわば、どきどきするというか、そういったものである。
そのせいで、非常に強力な演出になるのだ。というのは、自分の見ていた頃のテレビは、すぐ○○ランキングをやっていた。要するに視聴率がとれるのだろう。私も高校生の後半になれば、完全にランキングというものに疑問を抱いていたので、その安易な演出方法には、辟易していた。(特に男性はランキングが好きだ)
ニコ動でも動画内で○○ランキング、ブログでも○○ランキングというのがあるが、特に何が悪いということもないが、私はネガティブである。
ただ、ひとつコメントがあるとすればのは、個人的な好き食べ物や趣味のランキングは文句のつけようがないが、"おおやけ"のランキングには注意が必要だ。
テレビでやれば、テレビ側が工作している可能性があるし、ネットでやれば一部のユーザーが工作している場合がある。勿論運営が工作することもあり得る。

 

個人のランキングについての私の戯れ言(芸術論)だが、よく創作物にいい悪いのランキングつけられるなと思う。○○十選とかのほうが印象がいい。(個人的なランキングにおいてもやはり初心者にとっつきやすくなるのだろう)できれば、作品のランキングでもその人の作品への愛が伝わってくるような書き方をしているものはいいのだけれど。

 


3.アーリーアダプター論、ランキングを形成する層の変化
ニコニコの初期のランキングと比べ今のランキングはつまらなくなったなぁということをいうひとがいる。その人は現在のトレンドについていけなくなった懐古厨なのであろうか。

私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ - デマこい!

ネットは“コミケ”から"“テレビ”になった。 - シロクマの屑籠


これらは、ニコニコ動画・ネットに関して、ユーザー層の変化について書かれた記事である。


これらの記事で議論している通り、初期のニコ動のユーザーと今のニコ動のユーザーを比較すると、どう考えても視聴者の傾向が違う、マジョリティーが違う。初期のニコ動はアーリーアダプターといわれる人たちだったと思われる。
比較して今のニコ動は、インフラの整備もあって、マジョリティーの年齢も違うし、ギーク度も違うし、オタ度も違う。
一方で、ランキングの方法ももちろんオタ度が高いひとだろうが普通のひとのだろうが同じ1票になる。
ということは、ランキングの雰囲気がどうやら変化しているというのは、確かであると言える。

これも本気で取り組めばいくらか変化させることができると思う。
20代のひとのランキングとか、古参IDのランキングとか、(オタ度の高いひとのランキングはできるのか?)すればいいのかもしれないが、そんなすみわけもちょっとつまらないというか、できたらできたでなんだかなってなるかもしれない。

 

○jpopのCD ランキングについて、
僕はそもそもjpop といわず、日本の音楽を一部を除いて聞かなくなったが、どうもjpop がもともと好きだったひともうんざりしているようだ。
というのも、昨今のランキングにはアイドルしかいない。人気のある音楽の指標として、CDの売り上げというのは終わってしまったようだ。ご存知の通り、CDはまるで売れない。CDを買わなくても音楽きけるからだ。では、CDを買っているひとは何を買っているかというと音楽を買うのではなく特典目当て、あるいはついてる映像目当てで買っているのだ。
CD の売り上げから、日本の音楽はアイドルに話が尽きていると結論づけるというのは、ライトの音楽ファンでも流石に一言あるだろう。
これは、アーリーアダプター論とは関係がないが、何らかの理由で、ランキングを形成するユーザー層が変わってしまった現象のひとつだ。

 

4.どうやって好きなものを見つけるか、ランキング検索から次のステップへ
あるジャンルについては詳しくなった、サムネとタイトル見れば、だいたい自分の好みの動画が見分けることができるようになったひとは、"おおやけ"のランキングから次のステップへ移ろう。ランキングがつまらんというひとは、あくまで初心者のひとのためにあると割りきることもいいかもしれない。

 

○といいつつ、ニコ動なら
(マニアックな)タグ検索は有効。タグ検索は依然としてランキング検索であることには変わりがないが、少なくとも全体の(基本カテゴリの)ランキング以上に有効だと言える。また、タグの大百科に紹介されている動画は、面白い可能性がある。大百科に書くだけあって、編集した人はそのタグの動画の専門家だ。お気に入りの数に関係なく面白い動画や歴史を踏まえた動画紹介されているぞ。
(ランダム検索も試してみたけど、くそ動画ばっかりで意味がない、だから次は絶対勝つために僕は大百科だけは最後にとっておく~)

 

○こっからはニコ動に限らず
自分の趣味があう人を探す。ネットなら趣味のあうツイッターなりを探してフォローする。

本を探すのではなく、人を探す: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

私の言いたいことはだいたい↑の記事に集約されています。なので、もうこの記事終わってもいいのですが…

 

・作品に出会うきっかけ。
自分のオタ友達でも、自分の趣味とことごとく一緒なんてひとはない。が、数作品の共通項があるわけだ。それだけで音楽全体・マンガ全体の話ができる。そのトークの中から気になるものを見つける、オススメを聞く。音楽友達に久しぶりに会うとたいてい、『最近なに聞いているの?』はいうよね。
交流は素晴らしい。

(ちなみに、昔は自分も若くて誰かれかまわず、サブカルつまり趣味の話をふった。これはあまりよくない。気を付けた方がいい)

 

例えば自分は今期のアニメは何見ようかな~って(能動的な)感じはほとんどない。ツイッターのフォロワーさんで激オシしているひとがいるとか、タイムラインのあちこちである作品の話題がでていたら、ようやく見よっかな~みたいな。

 

ブログなら購読しているブログの人が引用している記事から、面白い記事・ブロガーに出会う。

 

○サムネorジャケットor表紙とタイトルから自分の好きなものを見つけるスキルも基本も大切に。
逆にいうと、サムネと表紙からこれは多分おれ好きじゃないだろうな~っていうのがある。それをたとえ見たとしても、9割5分くらいは好きじゃない。になってしまう。
(たまには、知らないものも食べてみよう)

 

 

 

*おまけⅠ、2014の印象的な出会い*
○本 
・「ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質」:ネットの検索から。
・「ニート歩き方」:本人のブログから、このブログと出会えたのはたぶん自分がブログを書くようになったことが大きい
・「銃・病原菌・鉄」:↑のブログの人の記事から。


これらの作品は、本屋や図書館で表紙とタイトルからでは、見つけることは不可能だったと思う。
特に「銃・病原菌・鉄」は、内容とタイトルがあんまり合致していない。いわば、逆タイトル詐欺というか…
しかも本の場合、平積みでもなければタイトルしか見えない。あのタイトルで手に取るだろうか。

 

○アニメ
・「ノーゲームノーライフ」:初めていったとこの美容師さんとのサブカルトークから、その美容師さんとは最初から最後までサブカルトークしていた。あんなにしゃべって髪の毛きるの集中できたか疑問
・「魔法科高校の劣等生」:後述。
他にも素晴らしい作品に出会ったが、あとは自力というか、サムネとタイトルである。

 

○マンガ
完全に自力、表紙とタイトル

 

○音楽も自力

(あったかもしれないが、思い出したらこっそり追記する) 

 


*おまけⅡ、ランキングあれこれ*
(マンガではない)本の売り上げランキングも残念な印象がある。これは、自分の趣味に限らずこれは売れていい。という納得のものもあれば、いかにも香ばしい本も毎年の売り上げランキングに必ずひとつ以上はある。(むしろたくさんある。これは売れていいという作品はひとつぐらいはあるという説も)

 

かくいう私も「小説家になろう」は初心者でね。

最初の導入においてリファレンスした記事にある「小説になろう」も実は私もちょうど最近少しみたのだ。が、ハマる作品には出会わなかった。
が、アニメ化された「魔法科高校の劣等生」は見た。なろう出身という事実を知ったことにより見た作品である。正直イッキ見した。とても面白い作品だった。この記事では全体的にランキングについてネガティブに書いているが、全否定では全くない、この劣等生は”なろう”のランキングトップ居続けた作品とのことである。他のマンガやアニメなどの私のちょー好きな作品はだいたい大きく売れたものである。

 

そもそも超よく使うGoogle検索はページランクというアルゴリズムによるランキングである。ページランクというのは、簡潔にいうならリンクが多いなら(いっぱいリファレンスされるものは)価値が高いという(前提のもと)、ランキングしたものだ。
しかしながら、Googleもリンクするだけのくそサイトなど(ある種の工作)に悩まされているそうで、ギーク度の高いひとの参照に多く点をつけるアルゴリズムしようかどうか、みたいな記事をどこかで読んだ。

 

*おまけⅢ*
この記事の内容を受け入れると、アーリーアダプター(やそのジャンルの詳しいひと)で形成されたランキングでない、要するに大衆が形成しているランキングは初心者向けであるといっている。
では、そのようなランキングが玄人のひとにとってつまらないものばかりである、もっというと、ランキングにある作品はつまらないのか、と言えばそうではない。そのジャンルに詳しいひとも詳しくないひとにも両方受けるというのもある。(初心者によく受けるものもあれば、いわゆる玄人好みのものもある)
例えばワンピースなんか典型例で、幅広い世代男女初心者マンガ好き問わず受けた作品である。(ただ、世の中にはワンピースだけしか読まないといったひともいて少しさびしい)

これを掘り下げると、芸術論になっていく。あくまでこの記事はどうやって面白い作品と出会えるかについてのあれこれと受け取ってほしい。そのような意味でランキングは初心者向きである。ただ、悩ましいのは特殊な事情でジャンルが偏ってしまうことや、工作にあうことである。
(しかも工作すら文化のハッテンに貢献することがあるので、知識が増えると何も言えなくなりますね。アッー!困った。)


問題点

ランキング検索は初心者向きだといったが、アーリー・レイトマジョリティーにより形成されたランキングはジャンルが偏る、という話の仮定をおこう。その場合、本当にランキング検索は初心者向きか、初心者にとって都合がいいのかというのが、青二才さんの記事であるかと思う。


私もマジョリティーにより形成されたjpop から入ったが、かなり違うところを旅している。だから問題ないと言える。のか…。

ニコ動はまだタグ検索とかあるが、確かに小説家になろうは…


(長い記事の割に、重要な部分は引用になってしまったな…)